多くの女性は、白髪を老いの象徴として、染めることで無かったことにし続けています。
確かに、”女性”としては長い間老いに対して、逆行して来ました。
しかしながら、どんなに美しい人でも、年はとるのです。
わたしは、アンチエイジングより、今の自分を受け入れたお洒落の追求の方が、より美しいのではないかと思います。
10代、20代、30代、40代、50代・・・とその年代で無いと出せない魅力があります。
若いからだけで女性の魅力の全てではというわけではありません。
白髪へどう立ち向かうかという問題に誰もが突入すると思いますが、ヘアカラーが、日常的に取り込まれたきた現代において、白髪だけが除外されるのは不自然だと思います。
黒髪やブロンドと同じ位置づけにし、同時にヘアスタイル、メイク、ファッションと連動されるべきだと思うのです。
「白髪、皺=老い」として諦めず、全てをひっくるめて、その条件の元でしか出せない魅力を存分に出すべきだと思います。
“Advanced Style”という80歳から100歳くらいの女性たちのストリートファッションの本があります。
ここには、日本ではなかなか見られない生き生きとお洒落を楽しむ女性ばかりが載っています。
ポップにカジュアルに、クラッシックにと多彩でありながら、そのパワーに圧倒されるほどです。
子どもをもっても、変らずお洒落を楽しむ母たちのように、孫をもってもひ孫をもっても、生涯、毎朝変らず赤い口紅をひいて、出かける女性が溢れる日本が近いうちにくると確信しています。
私は、そのお手伝いができればと、今から悩む大人女子達へエールを送るのです。