トータルビューティーを目指す

トータルビューティーを目指したいですね。

トータルビューティーって、言葉としては、なんだか古いような気がします。

単語が単純だからでしょうか?

いつも新しいコンセプトがあらわれては消える日本のトレンド。

それに伴う新しい言葉。

人の目を引くために、絶えず新しい言葉が目の前に現れては、消えていきます。

 

ちょっと面白くするには、日本語を短縮したり。

おしゃれにするなら、カタカナを使う。

 

そんな風に、日本のトレンドは展開されているように思います。

 

だから、トータルビューティーってもう使い古された言葉。

だけど、これは定番で、美しさの本質だと思うんです。

全体の中の一部が、かがやく。

おしゃれなものって多いですよね。

あのコートかわいいとか。

あのバッグおしゃれ。

あのスカートいいなぁ。

そんな風に、いろんなアイテムがかわいらしく、きれいに目に付きます。

 

それはヘアスタイルでも、同じですね。

あっ!と思うほどに整ってきれいにセットされたスタイル。

そんなものにばったり出会ったりします。

 

でも、そのおしゃれなところって、そこだけで成り立っているわけではありません。

私たちって、全体をぱっとみて、その一部分の輝きに目を奪われているんです。

 ファッション全体の一部としての、ヘアスタイル

ということで・・・。

皆さんは、ヘアスタイルをどのように決めていますか??

憧れの女優さんみたいになりたい、というのも多い意見です。

ですが、ご存知のように、髪型が同じになったからといって、その女優さんになれるわけではありません。

その女優さんは、メイクやファッションをそのヘアスタイルを合わせています。

全体的に出来上がっているんです。

 

ですから、ヘアスタイルだけを合わせても、なんだか、ちぐはぐになって、違うなぁって感じになってしまいます。

 

もし、目指すファッションがあるのなら、そのスタイル全体を追わなければなりません。

まったく同じにしなくても良いんです。

ファッションの方向性をそろえるということなんです。

カラーを合わせるということなんです。

美容師の本領発揮、似合わせ技術。

お客さまから、ご希望のデザインをうかがったら、ここからが美容師の本領発揮。

お客さまのご希望スタイルを作りながら、いかにお客さまの今のスタイルにそわせるか。

これが重要なんです。

 

人は、みなさん、まず全体をとらえながら、一点に目がいきます。

ですがら、全体のバランスがおかしいと、もう”おかしい”としか思いません。

だから、全体バランスを作り、維持しつつ、そのご希望のヘアスタイルを作ります。

 

単純に頭部の全体性ということだけでも、考えることはたくさんあります。

 

ご希望の髪形を、いかにお客様の頭に作り、フィットさせるか。

 

大切なのは、頭の形です。

そして、髪のクセ。

顔のバランス。

そして、メイクです。

これらを考慮して、お客様がお望みになるヘアスタイルを作るわけです。

 

ですから、お客さまの体型やファッションの傾向も考慮すると、作らなければならないバランスは多岐にわたります。

ご希望の髪形をそのまま作るより、頭や顔など多くのファクターを考慮して、モディファイすることで、ご希望の髪型になるという面白い矛盾がヘアスタイルにはあるのです。

そこを上手くコントロールするのが、テクニックの見せ所です。

美容師の腕の見せ所なのです。

この記事を書いた人
salon aimatsuda

アート、デザイン、ファッション大好きです。アートギャラリーとその奥の個室スタイル美容室からアート、イベント、ビューティーを発信してます。

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