昨今は、日本人も相当オシャレな人が増えたと感じる。
それはなぜだろう?
書店でファッションやインテリアにまつわる書籍には何かとフランスがお手本となっている事が多い。
確かにフランスの歴史において今見ても素材や色、ヘアスタイルまでも美しいものばかりだ。
それは今でも受け継がれ、普通に皆のセンスがいいのもうなずける。
しかし、パリジェンヌ達は特別お洒落してるつもりはなく、ただ、自分に合っている物を着ているだけ。
ただ….それが日本人に欠けていた、そして最近それを理解し身につけた事が大きな理由なのではないだろうか。
島国特有の〃皆と同じが安心〃の精神が個人主張を妨げていたに過ぎない。
今までちゃんと自分と向き合わずにきた結果が今までの我々なのだ。
ここ数年、ファッションの自由度が広がり、選択肢が大幅に増えている。
もう〃流行り〃に従来の季節感や組合せの鉄板を無視したスタイリングやらで、何でもアリになってしまったので、自分で考えて合わせなくてはいけなくなったのだ。
そうすると、それぞれが自分の好みや自分が良く見えるスタイリングを考えチョイスするようになってきた。
そして色んなファッションが増え、街で素敵な人たちをたくさん見るようになり、それに刺激を受け自分に磨きをかけるというオシャレ無限ループができあがり始めているのだ。
これはとっても豊かなことで、皆がHAPPYになり、知らない人でも刺激しあえる素晴らしい環境になる。
自分に合っている物が選択出来ると無駄が無くなってくる。たかがファッションではない。
そこから全てが繋がっていくのだ。
必要な物が明確になるので、セールなどでお門違いな買い物をする事もない。
家の中の物もちゃんと選べるようになっくる。
センスのいい人はどこまでもセンスが良いもの。
そういう人の方が案外、物はあまり持っていない。
どんなに素敵なものでも自分に合わなければ要らない事を知っているからだ。
〃フランス人は10着しか服を持たない〃のは、ちゃんと選んで着る服(メーンのアイテム)はそんなもんで充分だということ。
今後、もっとお洒落さんが増えるだろう事が期待される。
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photo: pinterest VOGUE PARIS