ヘアスタイルの社会性
ヘアスタイルの社会性。
ちょっと大げさなタイトルです。
でも、ヘアスタイルというのは、それに道徳的意味すら感じさせるほどに、重要なものだと思っています。
メイクで無茶をする人って、少ないですよね。
でも、ヘアスタイルって、自分では無茶していないようでも、周りからは無茶しているように見えたりするものです。
ちょっとした髪の乱れが、その人の人格の乱れのように写ってしまいます。
寝癖なんて、その典型的な例でしょう。
寝癖が付いていると、その人がいい加減なのではないか、なんて印象を持つ人もいっらっしゃるぐらいに丁寧なセットは大切です。
痛んだ髪が、ぼさぼさに放置されていると、そこにもその人の人格をうつしてしまいます。
髪の質は、その人の鏡といえるところがあるのかもしれない、ということなんです。
ヘアカラーの大切さ
また、カラーも大切ですね。
日本では、やっぱり「髪の毛は黒色が良い」という考え方があります。
まだまだ根強く残っていると思いますね。
だから、お客様のカラーリングでは、とても気を使います。
なぜなら、奇抜なヘアスタイルやカラーは、そのお客様のお仕事の邪魔をしてしまうことがあるからです。
会社なら、新入社員が奇抜なヘアスタイルをしてくることを好まないですよね。
また、人と接するお仕事でも、ヘアカラーやヘアスタイルは重要だと思います。
仕事や立場に合ったヘアというものは存在します。
あまり、好きな考え方ではありませんが・・・。
やっぱり、人は見た目っていうのは大事なんです。
社会性にそったヘアスタイル
見た目のうち、ヘアスタイルはかなり大きな要素だと思っています。
服装やメイクなら、その場で戻すことは可能ですが、ヘアスタイルはそうはいきません。
ヘアスタイルをお客様がご自分でもとに戻そうとすれば、更に奇抜なヘアスタイルになりかねません。
ですが、その人が生活している環境に応じて個性を作る、という考え方も重要です。
ヘアスタイルにその人の個性があらわれます。
お客様が社会の中で生きている。
そして、その社会にあったそのお客様の個性作りという、少しブレーキをかけたヘアスタイル作りが必要な場合があるのです。
ヘアスタイルはデザインです。
それを社会性ということを含めて考え、デザインにブレーキをかけるというのは、なんとも寂しい考え方であまり好きではないのですが、それがヘアスタイルのソーシャリティということなのだと思っています。