アートストリーム2018に行ってきました。
アートストリームとは、関西を中心に活動をしている若手アーティスト、クリエーターに作品発表の場所を提供し、様々な出会いの中で、活動の一歩を踏み出すチャンスをつかむ仕組みを作る事を目的に2003年にスタートしたアートイベントです。
2018年は、大丸心斎橋店北館14階イベントホール&大丸心斎橋劇場にて9月28日(金)~30日(日)の期間で行なわれる予定だったのですが、今年は残念なことに最終日は台風のため中止となってしましました。
日曜日に開催されないということは、たくさんの人が観に行けなかったということで、しかも、急遽作品を搬出することになった作家さんたちも大変だったと思います。
当ギャラリーをご活用くださった『のぐちてつやさん』『茉里奈さん』
アートストリーム2018には、当ギャラリーをご活用くださった『のぐちてつやさん』『茉里奈さん』が選考を通過し、出展しておられました。
作品は、当ギャラリーで展示してくだっさったものからさらに進んだものになっていました。
『のぐちてつやさん』の作品
のぐちてつやさんの作品は、同コンセプトにさらに新しい形状が増えていました。
大きな一枚板に描かれたたくさんの金魚。
そこにさらにバックが白の作品では、金魚の鮮やかさが際立ち、作品が華やいでいます。
バックが白の大きな作品は、圧巻でした。
『茉里奈さん』の作品
茉里奈さんの作品は、当ギャラリーで展示いただいた初の立体作品を新しいバージョンで展示しておられました。
絵の中に隠れていたトマトが現実世界に飛び出して、でも、やっぱり隠れています。
ほら、例えば、こんなところに。
計算された色鉛筆画は、今回はその緻密さを抑えて自由に描いたということで、やわらかな色鉛筆らしさといったものが出ていたように思います。
アートストリーム2018。素晴らしい作品ばかりでした。
今回もいろいろな作家さんたちにお話をうかがうことができました。
皆さんそれぞれに思いをこめておられて、メッセージというか問いかけというかそういったものが作品にあって、当たり前のことなのでしょうけれど、作品の各部分部分にやっぱり理由があるんですね。
それって、ちょっとした仕掛けやトリックのようなもので、そこを感じれるかは観る者の心の技量次第のような気がします。
どうしても、作品を一瞥した時は、メッセージよりも作品の技術力のようなものに引かれてしまいます。
高い技術そのものも作品の力になるのでしょうが、メッセージを仕掛けとして表現することに技術を使うということがアートらしさにつながっていると今回のアートストリームの作品を観て感じました。
そういった意味でも、アートストリーム2018の作品はどれも素晴らしいものばかりでした。
当ギャラリーはご紹介のみでスペースをお貸ししているので、お話をうかがった作家さんにギャラリーのお話はしませんでした。
今回はギャラリーとしては作家さんとの出会いはありませんでしたが、『のぐちてつやさん』と『茉里奈さん』の新作を観れたことと、その他の作家さんの思いを感じることができたことで素晴らしい時間を過ごせました。
また、来年のアートストリーム楽しみです。