マリーアントワネットの一夜白髪事件は本当?
マリーアントワネットがフランスの市民革命で牢屋に幽閉されてしまい、
一夜にして、白髪になってしまった!
というお話があります。
これは本当でしょうか?
結論から言いますと、
「ちょっと考えられない内容ですね」
とお答えします。
なぜかといいますと、白髪というのは、
色が抜けていくのではなく、色が入らず生えてくるものだからです。
実は、髪の毛は基本白髪なのです。
髪の毛というのは、毛母細胞というものが作り出しています。
その作られた毛に、色素細胞が作り出した色素が取り込まれ、髪の毛の色が決まります。
つまり、髪の毛というのは、基本的に白髪なのです。
白髪になってしまうのは、色素細胞が作った色素が、毛母細胞に取り込まれないからです。
一度入り込んだ色はそのままなので、白髪になるのは根元からということになります。
つまり、突然白髪になる、というのは、ちょっと考えられないということです。
もしかすると、もしかするとですよ。
マリーアントワネットは髪を染めていて、幽閉されるたので染めなおしができず、色が落ちてしまったなんていうのはいかがでしょう?
幽閉時は38歳ぐらいだったかと思いますから、すでに白髪になっていたかどうか・・・。
でも、肖像画を見ると、描かれている髪が地毛だとするなら、もともとプラチナブロンドだったのかもしれません。
このマリーアントワネットの「一夜にして白髪事件」は、漫画から出たお話とも言われています。
髪の毛の仕組みから考えても、ちょっと考えられない内容なので、面白おかしく作られた嘘のお話なのかなと思います。