髪型の社会性
髪型には、道徳的意味が付きまといます。
メイクで無茶をする人は少ないですよね。
でも、ヘアスタイルって、自分では無茶していないようでも、周りからは無茶しているように見えたりするものです。
日本では、やっぱり「髪の毛は黒が良い」という考え方が、まだまだ根強く残っています。
ですから、カラーリングではとても気を使います。
なぜなら、奇抜なヘアスタイルやカラーは、そのお客様のお仕事の邪魔をしてしまうことがあるからです。
会社なら、新入社員が奇抜なヘアスタイルをしてくることを好まないですよね。
また、人と接するお仕事でも、ヘアスタイルは重要だと思います。
仕事や立場に合ったヘアスタイルというものは存在します。
あまり、好きな考え方ではありませんが・・・。
やっぱり、人は見た目っていうのは大事なんです。
見た目のうち、ヘアスタイルはかなり大きな要素だと思っています。
服装やメイクなら、その場で戻すことは可能ですが、ヘアスタイルはそうはいきません。
ヘアスタイルをお客様がご自分でもとに戻そうとすれば、更に奇抜なヘアスタイルになりかねません。
ヘアスタイルにその人の個性があらわれます。
ですが、その人が生活している環境に応じて、個性を作らなければならない、という考え方も重要です。
お客様が社会の中で生きている以上、その社会にあったそのお客様の個性作りという、少しブレーキをかけたヘアスタイル作りが必要な場合があるのです。
ヘアスタイルはデザインである、という点で考えると、なんとも寂しい考え方であまり好きではないのですが、それが髪型の社会性ということなのだと思います。